自虐の詩 ― 2007年12月04日 20時59分25秒
2007年松竹。業田良家原作、堤幸彦監督。週刊宝石連載中に原作を読んでいただけに懐かしさがこみあげてきた。主演二人(中谷美紀、阿部寛)も脇役もみんないい。ラストの熊本さんとの再会まで大いに泣いて笑った。
「婚期」★★☆ ― 2007年12月28日 09時59分32秒
1961年大映。カラー。吉村公三郎監督。若尾ちゃんは、妹(野添ひとみ)と結託して、兄嫁(京マチ子)を追い出そうと画策する小姑の次女役。全員がそろって対決する修羅場の場面でもどこか抑制が効いていて、コミカルだけどリアルな演出。宮川一夫の大胆な俯瞰ショットが、家庭内の愛憎劇に一種モダンな印象を与えている。東京タワーのまわりに全く高いビルがない景観だけが時代を感じるが、40年近くたった今日見てもまったく人の世は変わらないという感じ。
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