白隠展2013年01月02日 22時00分58秒

Bunkamuraザ・ミュージアム。禅画に込めたメッセージ。
江戸時代中期の禅僧、白隠慧鶴(1685-1768)の禅画の数々。
代表作「半身達磨」は大分県の萬壽寺が所蔵する最晩年の作品で、関東圏にはめったにやってこない2メートルもある大作。装束の朱色と顔の肌色そしてバックと輪郭線の黒のコントラストが強烈。
白隠の作品の多くは絵に言葉を加えた画賛形式なのだが、文人画の池大雅とのコラボ作品も二点あった。画は池が描き、白隠が言葉を書いている。
布袋や七福神などのキャラクターのたくさんの絵もユーモアたっぷりで、白隠自身が投影されているとのこと。「布袋吹於福」は、布袋がキセルから煙を吹き出している右幅と、その煙が愛嬌たっぷりのお福の身体につながる左幅の面白い組み合わせ。

美術コレクション展「雪と正月」2013年01月12日 21時25分58秒

さいたま市大宮盆栽美術館。
ちょうど盆栽の実技中で、実際にワイヤーをかけて型を決めていく様子が見られた。音声ガイドを借りてゆっくりと見学したので、盆栽とはどういうものなのかをじっくり知ることができた。厳しい自然に立ち向かう情景というテーマが多いことと、人為的にそれを作り出しているという点で、アートたりうるのだろう。
企画展示室では浮世絵に描かれた盆栽の展示。これにはうなった。今まで浮世絵展を何度か見てきたけれど、これほど盆栽が描かれている作品があるとは気がつかなかった。
写真は、大隈重信が所有していたという黒松。

鉄道開業ものがたり2013年01月12日 21時31分09秒

鉄道博物館。開館5周年・鉄道開業140周年記念特別企画展。
イギリスのヨーク・国立鉄道博物館と姉妹館提携を結んだというニュースは知っていたので、てっきりイギリスの精悍な蒸気機関車が並んでいるのかと思ったら、それはあちらの博物館の話だった。
客席に座って眺める巨大なジオラマは鉄道模型ファンには垂涎の的だろう。子供たちが喜んでいた。
企画展は、明治天皇臨席のもと新橋駅で行われた鉄道開業式の模様や勝海舟筆による蒸気機関車の絵など興味ぶかかった。