「母子鶴」★☆2007年10月13日 22時45分35秒

1952年大映。モノクロ94分。川口松太郎原作、小石栄一監督。三益愛子主演の<母娘生き別れ>物。若尾ちゃんは浅草の女芸人(三益)と苦学生(宇佐美淳)との間にできた二人娘の長女。成功した父と再婚した継母によって育てられすっかりお嬢様となった若尾ちゃんは、ある日自分の家の庭で、流しの旅芸人となっていた実母と実妹(江利チエミ)に再会することになる。メニューインとも競演した鰐淵晴子が可憐にバイオリンを弾けば、江利チエミも歌を披露。みんな若い。

「舞妓物語」★☆2007年10月23日 19時40分32秒

1954年大映。モノクロ92分。川口松太郎原作、安田公義監督。声楽を勉強中の若尾ちゃんは列車の中で知り合った青年医師(根上淳)に好意を持つが、母が入院した京都の病院で再会する。彼は院長の一人息子だった。母が重病であることがわかり、舞妓になる決意をする。意に沿わない中年客からの身受けのオファーを持ちかけるのは、いかにもはまり役の浪花千栄子の女将。「祇園囃子」の舞妓役が好評だったために企画されたというだけあって、舞妓姿は本当に似合っている。