黒澤明の世界2009年11月29日 22時13分12秒

世田谷区民会館で開かれた「異分野とのコラボレーション企画 映画と音楽黒澤明の世界」を観覧。司会と指揮は池辺晋一郎氏。会場に着くなり、小泉尭史監督の姿が目に入る。他にも映画関係者がいっぱい観客として来ていたもよう。
第一部「黒澤明と音楽」のゲストは、黒澤久雄、黒澤和子。近所迷惑顧みず大音声で聞きたい音楽を聞きたい時にかけていたというのは、いかにも大芸術家らしいエピソード。他人のことなど考えていないのだろう。
第二部「黒澤映画と音楽」のゲストは、仲代達矢、香川京子。「乱」のメークには4時間かかったそうだが、やっとできあがった頃にやってきた監督が急にくしゃみをはじめ、「これは風邪だな、今日の撮影は中止にしよう」と言われて憮然としたという、いかにも大芸術家らしいエピソード。自分のことしか考えていないのであろう。
せたがやシンフォニエッタによる演奏は、池辺氏自作自演の「影武者」のテーマが迫力があった。ラストのトランペットだけジャズ奏者による別録りで、信長役の隆大介だけがそれに気がついたというエピソードが面白かった。最後は絵コンテをバックに「夢」から三曲。曲とは関係なかったが、絵コンテを見て、ショパンの雨だれが印象的なゴッホのエピソード、久しぶりに見たくなった。