「鎮花祭」★★2006年02月10日 23時56分21秒

1960年大映。丹羽文雄原作、瑞穂春海監督。初夜の日からずっと性交渉を拒み続け家出する新妻・山内敬子とガラス工芸会社の若社長である夫・根上淳、そして根上の妹でテレビCMタレントの若尾ちゃんをめぐる人間模様。若尾ちゃんはテレビ局のディレクター川崎敬三に処女を捧げるが、川崎にはキャバレーで働く妻がおり、それを知った根上はおかえしとばかりその妻を酔わせていただいてしまう。さらに根上は欲求不満のはけ口を従業員に求め妊娠させてしまう。全ての原因である陰気な妻がなぜ頑なに夫を拒むのかがわからず話が破綻しているが、めちゃくちゃな展開だけに見ている分には面白かった。