「妻こそわが命」★★☆ ― 2006年07月25日 00時33分31秒
1957年大映。橋本忍原作、佐伯幸三監督。戦前から戦後にかけて活躍したプロボクサー、ピストン堀口(菅原謙二)の伝記映画。戦中から苦しんだ脳挫傷のために、勝利した試合後に引退を表明。その帰宅途中、踏切で電車にひかれて悲惨な最期をとげる。若尾ちゃんは堀口を支え続けたけなげな妻役。ローアングルからのアップを多用したカメラワークが独特の臨場感をかもしだしている。エイゼンシュタインが理論だてた対角線の構図が緊張感を生むといういい見本。
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