イングロリアス・バスターズ2009年12月04日 23時31分39秒

2009年、アメリカ。クエンティン・タランティーノ監督。傑作。
 いろんな映画のヒトラーを見て思うのだが、演説の時の絶叫イメージが強すぎて、日常の場面でも狂人のごとく演じられることが多い。この映画のマルティン・ヴドケ演じるヒトラーもしかり。やりすぎで落ち着きがない。ゲッベルスの演技のほうがうまかった。
 第4章酒場のシークエンス。やたらなまりに詳してしつこいナチの将校の顔、カルロス・クライバーそっくりではないか。なるほど、あとからスチールを見ると、3杯おかわりの時に、みんな右手の指を見てるのね。
 タランティーノの足フェチぶりが堪能できるつづく獣医のシーンでのダイアン・クルーガーの苦しみながらの演技がよかった。ヒッチコック映画のエヴァ・マリー・セイントのイメージだけれど、いかにもドイツの銀幕のスターという雰囲気が出ていた。
 クライマックスの映画館のシークエンス、いくらナチ占領下のフランスと言えども、あれだけのナチ高官が一同に会して、映画館の外に誰も護衛がいないなんてことないでしょうに。

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