長谷川等伯と狩野派 ― 2011年11月03日 21時45分18秒
出光美術館。等伯の「竹虎図屏風」左隻に書かれた狩野探幽の書き付けにびっくり。等伯の作品であることをわかっていながら、室町時代の作品であるとし、傷んでいた箇所は自分が修理しておいた旨書いてあるとのこと。いかに両派のライバル意識が火花散るものであったかの例であろう。永徳が露骨に長谷川派の仕事を妨害しようとした証拠の対屋事件についても解説があった。「ハセガワとかいう者」というくだりは、フルトヴェングラーがカラヤンを嫌ったのとどこか似ていて面白い。澤田ふじ子「闇の絵巻」が両者の対立を描いた小説なのだが、いかにもドロドロとした世界のようで、買ってはみたもののまだ冒頭しか読んでいない。
第43回日展 ― 2011年11月06日 21時33分35秒
国立新美術館。美術検定の帰りに行く。点描の絵があれば、着物姿の美人画があり、鮭の絵もありで、そこかしこに先達の影響があることがわかるようになったのが収穫か。なぜかマンドリンやエレキギターが登場する絵が多い。遠近法を巧みに使った川の絵が気に入ったけれど、絵はがきはなかった。名前ぐらい覚えておけばよかった。彫刻の裸体像の数にも圧倒された。トワイライトタイムは300円で入れるのがうれしい。
大原美術館 ― 2011年11月17日 23時56分52秒

本館のみ駆け足で鑑賞。およそ20年ぶり2度目の訪問。エル・グレコの「受胎告知」がここにあったことを全く失念していて、予期せぬ遭遇に喜ぶ。この作品のためだけに一室用意されていた。マネ、ルノワール、シニャック、マルケ、ルオーと、印象派以降の所蔵作品群はさすがにすごい。ないのはゴッホだけ。シダネルもあったな。時間がなくて、分館の関根正二「信仰の悲しみ」を見逃したのが残念。
清水寺 秋の夜間特別拝観 ― 2011年11月18日 22時09分15秒

紅葉のピークはまだこれから。とはいえライトアップされた夜景の雰囲気はなかなかのもの。清水寺は、京都では珍しい法相宗のお寺で、奈良の興福寺の系統に属するそうな。本尊、十一面千手千眼観音の印象なし。やはり、清水の舞台に意識が言ってるせいだろう。随求堂胎内めぐりが面白かった。
東大寺大仏殿 ― 2011年11月19日 12時24分49秒

正式には東大寺金堂の盧舎那仏坐像。巨大さに圧倒される。743年に聖武天皇が大仏造立の詔を発し、749年に本体が完成したけれど、建立当時からあるのは蓮弁の一部だけとのこと。
10月にできたばかりの東大寺ミュージアムがよかった。前にいた老夫婦、夫が奥さんに塑造と脱活乾漆造の違いを説明していたのをふむふむと聞く。
当時を代表する大仏様で作られた南大門を何の意識もなしに行き帰りくぐって、金剛力士像を見忘れた。絶対おさえておくポイントは事前に確認しておかないといけない。
10月にできたばかりの東大寺ミュージアムがよかった。前にいた老夫婦、夫が奥さんに塑造と脱活乾漆造の違いを説明していたのをふむふむと聞く。
当時を代表する大仏様で作られた南大門を何の意識もなしに行き帰りくぐって、金剛力士像を見忘れた。絶対おさえておくポイントは事前に確認しておかないといけない。
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