円山応挙 空間の創造2010年11月05日 20時55分18秒

三井記念美術館開館五周年記念特別展。眼鏡絵というのが面白い。遠近法によって描かれた風景画で、のぞき眼鏡を使ってみると立体的に見えるそうな。今の3Dのはしりではないか。そして、屏風絵に移ると、大スクリーンをフルに使った大作へと進化していく。水墨画の二大傑作だけは独立した展示部屋があてがわれていて、入ったとたんに、度肝を抜かれて声をあげる人もいた。国宝「雪松屏風」(美術検定テキスト75/100)の完成度は確かに素晴らしいし、生で観て、初めて色使いや、金色の色彩のタッチがわかった。対面に飾られた重要文化財「松に孔雀図」は、屏風ではなく襖だけあって、いわばシネマスコープの迫力で、その壮大さに圧倒された。