上村松園展2010年12月01日 10時30分56秒

京都国立近代美術館。松園ザ・グレートという感じ。初期の作品から源氏物語の六条御息所を描いた「焔」、題名は「人形つかい」だけれど、それを見る人々しか描いていない「人形つかい」、赤青着物と帯の組み合わせが逆の「鼓の音」連作、等々、明治大正昭和に渡る作品の全貌に接することができて大満足。東京で見逃し、京都でも既に第2期になっているので、最高傑作と言われる「序の舞」(テキスト98/100)が見られなかったのが残念。

銀閣寺2010年12月01日 12時10分37秒

東山慈照寺。先日テレビで、このお寺が、室町幕府八代将軍足利義政が月を愛でるために建てたもので、通称、月見寺であることを科学的に検証する番組をやっていた。まずは月待山から昇る月を見るための場所、つづいて、錦鏡池に映る月を見るための場所、という具合に時間を追って月を楽しむための仕掛けがほどこされているとのこと。本来は文字通り白銀に輝いていたことが塗料の分析でわかっているそうなので、いつか復元させてほしいものだ。通常は公開されていない本堂の襖絵と書院の襖絵が公開されていたのだけれど、時間が足りず見られなかったのが残念。本堂は与謝蕪村と池大雅。書院のほうは富岡鉄斎。紅葉は部分的にしかもう残っていなかった。

金閣寺2010年12月01日 22時53分31秒

鹿苑寺。夕方西日を浴びた金閣がこれほど美しいとは。見学者みな一様に感嘆の声をあげていた。でも近づいて見ると意外に大味な感じがするのはなぜなのか考えてみたのだけれど、ちょっと映画のセットみたいな気がして実在感がわかないと言ったところか。「三島由紀夫と一九七〇年」という5000部限定のムックに参考資料映像DVDとしてポール・シュレイダー監督の幻のMISHIMAがついていたので、久々に見直してみるかな。

歌麿・写楽の仕掛人その名は蔦屋重三郎2010年12月17日 21時07分56秒

サントリー美術館。写楽の江戸歌舞伎を題材にした作品や勝川春章の「五世市川団十郎の助六」なんていう作品もありましたが、やはり歌麿の描く美人画が品があって一番気に入りました。遊女の24時間を描いた「青楼十二時」のシリーズも面白い。美人大首絵の代表作である「婦女人相十品」は「文を読む女」を見られましたが、会期後半のため、「浮気之相」と「ポペンを吹く娘」を見逃したのが残念。美人画を描く前に蔦重が描かせた植物や昆虫の絵の数々も興味深いものでした。

Sala from VOCALAND2010年12月18日 21時41分45秒

1996年に発売された一枚のCD。アサヒビールのCFソングとして流れて一度聞いただけでとても気に入り、さっそく購入。曲名は"Splendid Love"で、角松敏生氏がプロデュースしたVOCALANDの一番手としてシングル・デビュー。アルバム”VOCALAND”には、歌詞を自作した"LOVE SONG"も収録。所属事務所が同じ相川七瀬とは仲がよかったようですが、相川の華々しい活躍の陰でなかなか第2弾が出ず、やきもきしましたが、アメリカのボーカルグループMILESTONEとのコラボ曲、"I 'm On My Way"がリリース。バラード調の名曲でしたが、これが最後のシングルになってしまいました。現在は引退して、時々プライベートで歌を楽しんでいるとの風のたよりをyoutubeで見つけました。