生誕100年 ジャクソン・ポロック展2012年02月10日 21時33分37秒

東京国立近代博物館。初日に足を運んだ。石井竜也のナレーションによる音声ガイドがうれしい。
初期の作品はいかにもアメリカ的。昨年見たフィリップス・コレクションを思い出す。形成期の作品はピカソやミロの作品によく似ている。色使いは岡本太郎を思わせるものもあった。岡本太郎は去年が生誕100年だったから正に同世代の人だった。
途中、大スクリーンで、創作中のモノクロ映像をやっていたが、カメラがポロックと一緒に揺れるので、目がまわりそうになった。
やはり、アクション・ペインティングになってからの作品、とりわけ今回の目玉の「インディアンレッドの地の壁画」は、圧巻であった。作者の自分の芸術への確信が感じられる。
これ以降、突然の死に至るまでの晩年の作品は痛々しい。最後にアトリエが再現されていたが、せっかくアトリエに来ても何も描くことができず苦しんだ日々を送っていたとのこと。
お土産に狙っていたThink Bee!のコラボ財布を購入する。ポロックと同じドリッピングの手法で革に描いているのがうれしい。

Kisses On the Bottom2012年02月10日 22時03分54秒

ポール・マッカートニーの話題のニューアルバムをiTune Storeで早速ダウンロード。実際にレコーディングを行ったキャピタル・スタジオからのライブを生でストリーミング配信という大サービス。今日生では見られなかったけれど、期間限定で無料配信中。
全体にかなりゆっくりめのまったりムードだけれど、70歳という歳を考えたら全然おかしくない、というか年相応としかいいようがない。
2曲めのHome(When Shadows Fall)は、キューブリックの「シャイニング」でクロージングに使われていた曲。オリジナル新作の2曲は、スティービー・ワンダーが参加した「Only Our Hearts」とクラプトンが参加した「My Valentine」。後者は今の奥さんとのモロッコ旅行中、バレンタインの日に書き下ろしたお気に入りの曲だそうだ。
唯一過去のオリジナル曲でここに選ばれたのは、WINGS時代のBaby's Request。この曲は、知る人ぞ知る元サディスティック・ミカ・バンドの福井ミカに捧げられた曲で、ポールとミカの会話がそのまま歌詞になったという。「ミカのチャンス・ミーティング」という本に詳しい。
ライブはモノクロ映像でわざと撮っているけれど、雰囲気はぴったり。口笛の出だしが合わずやりなおしたMy Very Good Friends the Milkmanなど、ライブならではのご愛嬌。最後のMy One and Only Loveの前にはFarewellにつづいてサヨナラと言っていた。そろそろ日本にまた来てほしい。