「女経」★★★☆ ― 2006年02月04日 10時46分28秒

1960年大映。増村保造+若尾文子、市川崑+山本富士子、吉村公三郎+京マチ子のオムニバス映画。若尾ちゃん登場の第一話「耳を噛みたがる女」がダントツに面白い。30分という短い尺数だけに増村+若尾コンビの魅力の全てが凝縮されている。徹底的に男から金をむしりとり、堅実に蓄財する魔性の女は、「赤線地帯」のやすみと共通するキャラクター。本命の御曹司、川口浩とのかけひきは両者痛み分けというところか。
「越前竹人形」★★☆ ― 2006年01月07日 23時36分03秒
1963年大映。水上勉原作、吉村公三郎監督、宮川一夫撮影。越前武生の寒村を舞台にした悲しい夫婦愛の話。若尾ちゃん自身あまり納得して演技できなかったとのことだが、DVDの特典インタビューでももっぱらセットのことや宮川キャメラのことなどに終始。本人も認めているように、この当時の美しさは特筆もの。
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