SHINOBI2006年03月04日 14時10分36秒

2005年松竹。山田風太郎原作、下山天監督。これはいくらなんでもひどい。なんのために「甲賀忍法帖」を原作にしているのか意図不明。原作の面白いところを全て取り去って些末な部分だけひとりよがりにだらだらとふくらませただけ。仲間由紀恵の鼻声も鼻についた。予告編を見ただけだが、アニメの「バジリスク」のほうがはるかに期待できそう。

「宮本武蔵」2006年03月04日 21時09分48秒

1944年松竹。菊池寛原作、溝口健二監督。河原崎長十郎の武蔵。親の敵を討つために武蔵の弟子になる野々宮姉(田中絹代)弟(生島喜五郎)のストーリーを絡めて剣豪を描く。仏像を彫ったり、書道をしたりという武蔵の多彩ぶりもきちんと描かれている。クライマックスの小次郎との舟島(巌流島)の決闘は、武蔵の一撃で勝負がついた。

「銀座のぼんぼん」★★2006年03月04日 23時49分18秒

1961年大映。瑞穂春海監督。銀座の仕出し弁当屋のぼんぼん、大吉(本郷功次郎)をめぐる人情物。若尾ちゃんは料理学校にかようバーの女給。叔父役にハナ肇、大吉を追っかける女たちに叶順子、水谷八重子。板前(高松英郎)が若いおかみさん(近藤美恵子)にふられて休み、大量の注文をかかえた弁当屋は大ピンチとなるが、大吉が若尾ちゃんはじめ女たちに助けられ切り抜けるあたりがドラマの見せ場と言えよう。いつのまにか若尾ちゃんがしきっているところは三島の戯曲「鹿鳴館」を思い出した。