それでも恋するバルセロナ2009年07月03日 23時25分28秒

2009年。脚本、監督、ウディ・アレン。原題は「ヴィッキー クリスティーナ バルセロナ」。ペネロペが演じたエキセントリックなスペイン娘、あーいうのが魅力的に見えたら、破滅しか先に待ってないであろう。金髪のクリスティーナは奔放そのものだけど、ちゃんと最後には正しい道へ自ら踏み出していったようだ。終止堅実で、一番地味な印象のヴィッキーが、たった一度おかしたアバンチュールが忘れられず、ついに二度目に踏み出そうとする最中、突然始まる修羅場を経て、最後に見せる清々しい表情が美しい。全編に流れるスパニッシュ・ギターの響きが印象的。