龍馬関係資料の個人的整理(プロローグ)2009年09月02日 21時27分11秒

龍馬伝
来年のNHK大河ドラマが福山雅治主演の「龍馬伝」と発表され、福山版龍馬のポスターが初公開になりました。来年はまた新たな龍馬ブームが起こることでしょう。この機に便乗して、というか、その前に、これまで収集して埃をかぶっている資料の整理をやっていこうと思います。なかには、紀州船と衝突して鞆の浦に沈没したいろは丸から引き上げられた積荷の石炭の一部とか、桂浜に立つ龍馬像が改修される前に使われていた台座のかけらとか、おマニアさんしか価値のわからないグッズも含まれています。塵も積もれば、ではありませんが、自分でも覚えてない物がなにかしら出てくると思いますので、お楽しみに。

龍馬関係資料の個人的整理#12009年09月02日 22時10分42秒

写真左から、坂本龍馬トランプ、酒井田柿右衛門作「龍馬胸像」、司馬遼太郎記念館土産「竜馬がゆく」しおり、伏見寺田屋土産「龍馬扇子」、龍馬ハネムーン・ウォーク完歩証とバッジ。
トランプは多分桂浜の売店で買った物。54枚一枚一枚にエピソードが書いてあって、龍馬の人生の歩みをたどれる趣向。柿右衛門の胸像には、著作権登録番号が印刷されていて、いわば柿右衛門工房の定番品だった模様。しおりは、司馬遼太郎の色紙を印刷加工した一品だけど、触ると指紋がいっぱいついてしまうのが難点。寺田屋の扇子には「遊魚動緑荷」龍馬書と印刷されていました。ハネムーン・ウォークは、参加して龍馬ゆかりの温泉につかるのが楽しみで、何回か参加しました。

20世紀少年 最終章2009年09月06日 22時59分21秒

2009年日本テレビ。浦沢直樹原作、堤幸彦監督。ともだちの正体への興味で、後半はひきつけるけれど、オレンジ色のユニフォームを着た部下たちにナチの親衛隊のような不気味さというか怖さが足りないと思った。役者では前2作同様、オッチョ役のトヨエツの存在感が際立っていた。

火天の城2009年09月16日 23時41分28秒

2009年東映。山本兼一原作、田中光敏監督。原作は松本賞授賞時に読んだきりなので、細部は覚えていないのだけど、この映画ではテレビのドキュメンタリー番組で紹介されるような安土城の独創性についての具体的な説明はほとんど省かれているので、一種の人情物になってしまったきらいはある。
椎名桔平の信長は、日本人が平均的にイメージする信長像そのものだけど、好演であろう。
完成と同時に終わるラストのあっけなさは、潔いと言えば潔いが、その後この城がどういう運命を辿ったかのエピローグがあってもよかったと思う。
写真は丸の内TOEIのロビーに飾られていた劇中で使用された安土城の模型。信長にプレゼンをするシーンで使われた物。カメラに映らない側面や後方は装飾されていなかった。この模型、現在ヤフオフに出品中で、今夜の時点で113人の入札があり、156,000円の値がついていた。

龍馬関係資料の個人的整理#22009年09月23日 21時02分57秒

いずれも龍馬が近江屋で殺されずに、維新の世を生き残っていたら、どうなったかというシミュレーション物。想像するだけでなく、実際に人物を動かしてみせて、世の歴史ファンを納得させる物語に仕上げるというのは、やはり並大抵の腕力ではできない仕事だと思いました。
「龍馬死せず」緒形忍(学研M文庫)は、大久保と西郷が龍馬暗殺の首謀者という設定で、薩摩の刺客が龍馬と中岡を襲い、なんと見廻組が龍馬たちを救うというあっと驚く展開。生き残った龍馬は、海軍を率いて英仏連合艦隊と戦う。
「竜馬は死なず」志茂田景樹(実業之日本社)は、近江屋で殺された龍馬は影武者で、維新後も生き残り、大村益次郎と共に幕軍と戦う。
「龍馬の明治」(光文社文庫)の近江屋のシーンは、寺田屋の時同様、龍馬はS&Wを手に十津川の者と名乗る刺客たちと戦い、九死に一生を得て生き延びる。龍馬は西郷、岩倉の後を受けて、総理に就任し、日清戦争に勝利する。