龍馬関係資料の個人的整理#22009年09月23日 21時02分57秒

いずれも龍馬が近江屋で殺されずに、維新の世を生き残っていたら、どうなったかというシミュレーション物。想像するだけでなく、実際に人物を動かしてみせて、世の歴史ファンを納得させる物語に仕上げるというのは、やはり並大抵の腕力ではできない仕事だと思いました。
「龍馬死せず」緒形忍(学研M文庫)は、大久保と西郷が龍馬暗殺の首謀者という設定で、薩摩の刺客が龍馬と中岡を襲い、なんと見廻組が龍馬たちを救うというあっと驚く展開。生き残った龍馬は、海軍を率いて英仏連合艦隊と戦う。
「竜馬は死なず」志茂田景樹(実業之日本社)は、近江屋で殺された龍馬は影武者で、維新後も生き残り、大村益次郎と共に幕軍と戦う。
「龍馬の明治」(光文社文庫)の近江屋のシーンは、寺田屋の時同様、龍馬はS&Wを手に十津川の者と名乗る刺客たちと戦い、九死に一生を得て生き延びる。龍馬は西郷、岩倉の後を受けて、総理に就任し、日清戦争に勝利する。