火天の城2009年09月16日 23時41分28秒

2009年東映。山本兼一原作、田中光敏監督。原作は松本賞授賞時に読んだきりなので、細部は覚えていないのだけど、この映画ではテレビのドキュメンタリー番組で紹介されるような安土城の独創性についての具体的な説明はほとんど省かれているので、一種の人情物になってしまったきらいはある。
椎名桔平の信長は、日本人が平均的にイメージする信長像そのものだけど、好演であろう。
完成と同時に終わるラストのあっけなさは、潔いと言えば潔いが、その後この城がどういう運命を辿ったかのエピローグがあってもよかったと思う。
写真は丸の内TOEIのロビーに飾られていた劇中で使用された安土城の模型。信長にプレゼンをするシーンで使われた物。カメラに映らない側面や後方は装飾されていなかった。この模型、現在ヤフオフに出品中で、今夜の時点で113人の入札があり、156,000円の値がついていた。