錦絵の黄金時代 清長、歌麿、写楽 ― 2011年03月09日 13時30分59秒

山種美術館。ボストン美術館浮世絵名品展。出品作品のほとんどが、明治初期に渡米してから初めての里帰り。ボストンでもほとんど展示されないという。そのため、刷り上げられた当時のオリジナルの色を保っており、歌麿の「金魚」や鳥文斎栄之の「茶屋娘見立雁金五人男」など、着物の色に使われた鮮やかな紫色が印象的。ミュジーアムショップで記念に絵はがきを何枚か買って帰るのだけれど、そろそろ原寸大の大判錦絵を飾りたくなってきた。印刷物だけど「金魚」や「歌撰恋之部 稀ニ逢恋」があったので、次の機会に。
「女の人さし指」 ― 2011年03月09日 22時01分49秒

三越劇場。向田邦子原作「金魚の夢」、清水曙美脚本、石井ふく子演出。昼に観た浮世絵が「金魚」、夕方の舞台も「金魚」というシンクロニシティ。若尾文子はおでん屋「次郎」の経営者。1961年の映画「東京おにぎり娘」を思い出す。あの作品では川口浩に振られてやけ酒を飲むくだりがあったが、この舞台では敵役の長山藍子につきあって飲むシーンがあるけれど、つぶれるのは長山のほう。芝居の中でも長山が褒めていたが、若尾ちゃんのビールのつぎかたが美しい。片手だけでつぐのだが、あれを見て喉がなった。
それにしてもこの劇場に来ている年配のおばさまたちの拍手のマナーはどうなっておるのだ。カーテンコールもなかった。稽古はつらく、眠れないと語った大女優に対して失礼というものでしょう。3日に初日を迎えて、昨日の休みをはさみ今日は初の2回公演で、観たのは午後の部。毎回こんなお客だけではないと信じたい。
それにしてもこの劇場に来ている年配のおばさまたちの拍手のマナーはどうなっておるのだ。カーテンコールもなかった。稽古はつらく、眠れないと語った大女優に対して失礼というものでしょう。3日に初日を迎えて、昨日の休みをはさみ今日は初の2回公演で、観たのは午後の部。毎回こんなお客だけではないと信じたい。
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