蓮玉庵2011年03月19日 13時55分24秒

上野。創業安政6年(1860年)の老舗蕎麦屋。せっかく池波正太郎ゆかりの地に行くならまずはここを起点にとおとづれる。お昼時をやや過ぎていて、他に客はいなかったけれど、席に座って、デジャヴュを感じたというより、前に来たことがあることを思い出した。その時は普通のせいろを食べたと思うが、今日は天ぷらせいろを頼んだ。せいろも天ぷらも量が少なく満腹にはほど遠かったが、上品な味であることはわかった。昼限定の古式せいろを試してみればよかった。

池波正太郎記念文庫2011年03月19日 14時20分26秒

台東区立中央図書館内。池波ファンなら一度は訪れたい場所のはず。荏原の自宅2階の書斎の一部を再現したコーナー、本棚上段の「吹上の自然」なんていう分厚い本が目についた。鬼平はじめ人気3シリーズのコーナーも楽しい。グッズも充実していて、革製の文庫版ブックカバーや自筆原稿、絵画の絵はがきを購入。

池波正太郎生誕の地碑2011年03月19日 15時02分38秒

池波正太郎記念文庫から言問通りを歩くこと20分、隅田川にぶつかったところで、スカイツリーを写真におさめる人は多いけれど、この碑を探している人は他にいなかった。普段このあたりを歩きまわっている駐車違反取締の人たちや交番の人に聞いても正確な位置を教えてもらえず、結局、ネット情報を検索してやっと見つける。待乳山聖天に隣接する公園の入り口にあった。東京市浅草区聖天町61番地にあった生家(1923年(大正12年)1月25日生まれ)は関東大震災で消失してしまったそうな。木がじゃましてよく見えないけれど、スカイツリーも後ろに見えている。

勝海舟像2011年03月19日 15時28分50秒

墨田区役所うるおい広場。平成15年7月に建立されてからいつか見てみたいと思っていたが、やっとその機会が来た。眼下で禁止されているスケボーに興じる若者たちの姿を海舟はどんな想いで見つめているか、と思ったけれど、はるか上空を指差していた。

北斎のバードアイ2011年03月19日 17時16分49秒

すみだリバーサイドホール1階ギャラリー。ピーター・モースコレクションより。北斎に関する個人コレクションとしては世界最高の保存状態、内容と言われるコレクション。多摩川と富士山という構図に親近感がある「富嶽三十六景、武州玉川」では、川に立体的な凹凸が見える。これは以後の刷りには見られないものだそうで、如何にこのコレクションが希少なものかを象徴している。
閉館間際に入場してきて、悲鳴をあげる女性係員の再三の制止を振り切って、フラッシュを使ってないからいいではないか、法的根拠を言え、区民のものなんだから自由だ、などと身勝手な主張をしながらデジカメで撮影し続ける不届き者に遭遇した。そもそもデジカメで前述のような繊細な表現を切り取れる訳はなく、やってること自体ナンセンスなのだが、せっかくの鑑賞が台無しになったので盗賊改方長官・長谷川平蔵の登場を待つまでもなく、そそくさと会場を出た。