ワシントンナショナルギャラリー展2011年07月08日 23時47分41秒

国立新美術館。印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション。
この展覧会の主役は、エドゥアール・マネ。サン・ラザール駅をバックに母娘を描いた作品「鉄道」は、背景の大半が蒸気におおわれて汽車も線路もわからないように描いている。しかもその前には格子の鉄柵がある。当時マネが住んでいた駅前の家の扉が描かれているのが面白い。
「オペラ座の仮面舞踏会」(1873年)にもマネ本人や友人の作曲家シャブリエが燕尾服を着た客として描かれている。まるで素人が無造作にカメラを向けた写真のように、足だけ描かれていたり、身体半分だけしかフレームにおさまらなかった人物もいる。
もう一人の主役はクロード・モネ夫人と息子。モネ自身が描いた「日傘の女性、モネ夫人と息子」(1875年)とルノワールが描いた「モネ夫人とその息子」(1874年)。日傘の女性は、ローアングルから描いた正にスナップショットという趣の一枚。風が目に見えるようだ。
ゴッホ三点は、「プロヴァンスの農園」(1988年)、「自画像」(1989年)、「薔薇」(1890年)。薔薇は赤色が退色して、白薔薇だけになってしまっているけれど、葉っぱの誇張した描きかたがいかにもゴッホらしい。

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