ブリューゲルの動く絵2011年12月22日 22時33分07秒

2011年ポーランド・スウェーデン。レフ・マイェフスキ監督。
16世紀フランドル絵画の巨匠、ピーテル・ブリューゲルの「十字架を担うキリスト」(1564年、ウィーン美術史美術館)の絵が実写になって動き出す。しかも画家本人も登場し、描いている自作を解説する。それぞれのパーツ、人物は時にアップで、時に俯瞰で描かれ、写実的な絵そのものの画面に臨場感たっぷりの音が立体感を与えている。日常的な農民の姿を描くとともに、ゴルゴダの丘に向かうキリストの行進が表現される。それもほとんど会話らしい会話なく描かれていく。この絵だけでなく他の作品も同じように撮ってもらいたいと思わずにはいられない出来。シャーロット・ランプリングもマイケル・ヨークも歳をとったものだ。ブリューゲルを演じたルドガー・ハウアー含め、この三人はいずれも60代後半の同世代であった。

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