「ダーク・プロフェシー」★★☆2006年04月14日 23時11分15秒

1993年米。原題"TALES FROM THE CRYPT"。ロバート・ゼメキス、リチャード・ドナー、ウォルター・ヒル等が製作総指揮を手がけた4作品からなるオムニバスホラー映画。
パッツイ主演の冒頭の作品がカイル・マクラクラン初監督作。24歳も歳が離れた老紳士が美貌の若妻の浮気を疑い、探偵に素行調査をさせるが、教会に足しげく通う彼女と若い魅力的な神父の仲をあやしむようになり、ついには殺し屋を差し向けることに。4作品の中で一番品がよく、洒落た短編小説を思わせる出来だった。
2作目の「ねじれた愛の餌食」は、サーカス一座を舞台にした嫉妬心に狂う男の悲劇。食事時に見たら吐き気をもよおすであろうラスト。
3作目の「セールスマンの死」は霊園の訪問販売をしているセールスマンがおぞましいスプラッター家族にひどいめに合う話。これが一番気持ち悪かった。
4作目の「呪われたトリック」は、師匠からネタを盗んでは踏み台にしてきた才能のないマジシャンが、ある日楽屋を訪れた老マジシャンに大脱出トリックを授けられ、さっそく舞台でやってみるが、無惨な失敗に終わるという話。マーチン・シーンが3役をこなし、謎の老マジシャンを怪演。

「ブロンドの標的」★☆2006年04月12日 23時21分55秒

1993年米。デュエイン・クラーク監督。父親の遺産を引き継いだ若い男(ボールドウィン兄弟の四男)の屋敷に、ある日ブロンドの美女(ジェニファー・ルービン)が突然現れて住みついてしまう。いかにもあやしいが、のめりこんでしまう彼。もうひとり、家を買いたいと言って彼に言い寄ってきた同じくブロンドの美女パッツィ。さらにあやしいが、またまたのめりこんでしまう彼。ついには三人で一緒に暮らすことになり、お楽しみの毎日を送ることになる。二人にそそのかされて犯罪に手を汚すことになる彼は、気の毒な最期をむかえる。これぞB級映画の醍醐味というような話だが、伏線が効いているせいか評判になったラストもさほど意外には感じなかった。

「第一容疑者」★☆2006年04月11日 23時30分42秒

第一容疑者
1994年米。原題"DREAM MAN"。レネ・ボニエール監督。アンドリュー・マッカーシー共演。パッツイはその後定番になる女刑事役だが、透視能力を持っているのがミソ。犯人に意外性はなくいわゆるB級サスペンスの域をでない出来。
パッツイに求愛する相棒の刑事(ブルース・グリーンウッド)が「ジュラシック・パーク」のグラント博士と似ているのだが、あちらはサム・ニールという別人28号だった。
三島由紀夫の「金閣寺」に「だらしのない口もとも、いつものように、薄くあいていた。その唇と唇の薄い隙間から、細かい鋭い歯並が、さえざえと乾いて白くのぞかれた。それは小動物の歯のような感じがした」というくだりがある。この映画のパッツイがちょうどそんな感じ。

「ベルボーイ狂騒曲 ベニスで死にそ〜」★☆2006年04月03日 23時52分16秒

1991年米。原題"BLAME IT ON THE BELLBOY"。マーク・ハーマン脚本、監督。ベニスを舞台にしたドタバタ喜劇。ホテルのベルボーイがイギリス人客3人へのメッセージを渡し間違えたために、殺し屋、不動産屋、コールガール、マフィアが入り交じっての大騒動となる。手抜き不動産屋のパッツィは、好色な市長にコールガールと間違われるが、身体をはって取引し、大金をせしめる。本当のパッツイの客のダドリー・ムーアはマフィアに殺し屋と間違われ追いまわされる災難。トレヴァー・ジョーンズの主題曲は、トリュフォーの「アメリカの夜」そっくり。

「ブロンドの獲物」★2006年03月28日 20時27分06秒

ブロンドの獲物
1995年豪州。原題"TUNNEL VISION"。クライヴ・フルーリー監督。パッツイは殺人課の女刑事。新婚の嫉妬深い同僚(ロバート・レイノルズ)と猟奇殺人事件を捜査。あっと驚く結末を迎えるが、伏線がないから、ただただ唖然とした。こういうのをB級映画の醍醐味と言うのだろうか。