「仏教と事的世界観」廣松渉+吉田宏晢2006年01月28日 15時13分26秒

養老孟司が述べていた無思想の思想は、1969年刊行のこの本の中で、科学の危機と<無>の思想、事的世界観と<般若>の思想という観点で既に提示されており、実体主義を根拠におく科学の危機を超克するために仏教哲学がいかなる解答を与えうるかが十全に議論されている。養老の本が多くの読者に支持されていることは、やっと廣松の予見に時代が追いついてきたということかもしれない。

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