「銀河の都」★★2007年03月01日 23時46分34秒

1957年大映。富田常雄原作、村山三男監督。菅原謙二はいつものように柔道家。若尾ちゃんは小唄の師匠。勝鬨橋のたもとでバスから降りた若尾ちゃんがスリにあったことに気づき、菅原に取り返してもらったことで知り合う。 若尾ちゃんには両親公認のしつこくせまる金持ちの弟子がいて、はっきりと交際を断れないうちにドライブにつれだされ、湯河原の温泉宿で菅原と遭遇する。失望した菅原は最終列車で東京へ帰り、やけ酒を飲むうちにチンピラにからまれ格闘することになる。カメラのひきと寄りの配分が絶妙で、特にクローズアップが印象的な作品。

「続銀河の都」★★2007年03月02日 00時58分38秒

前編のダイジェストから始まる。街のチンピラたちに絡まれた菅原は、ジョーカーの健(高松英郎)という顔役に仲裁される。菅原に誤解された若尾ちゃんは悩み苦しむ。ラストはお約束の全日本選手権で優勝した菅原と誤解がとけた若尾ちゃんに明るい未来が開く。

「大阪物語」2007年03月19日 23時54分30秒

1957年大映。溝口建二原作、吉村公三郎監督。溝口が「赤線地帯」に続く次回作として準備していたが撮影直前に亡くなったため、追悼作品として吉村監督が撮った作品。中村鴈治郎が強欲な商人を怪演。ラストの演技など、「シャイニング」のニコルソンと双璧である。

「蒼き狼 地果て海尽きるまで」2007年03月31日 15時52分26秒

2007年松竹、角川春樹製作総指揮。澤井信一郎監督。大エキストラを動員した合戦シーンが見せ場であったが、眠くなった。問題はエキストラの使い方が場面によってむらがあることだと思う。もっと人がいなければおかしい場面に人が足りていない。