パウル・クレー おわらないアトリエ2011年06月24日 21時16分03秒

東京国立近代美術館。スイス生まれのドイツ人画家、パウル・クレー(1883-1940)。この展覧会は、例えば、一枚の絵を描きあげたあと、ぶったぎって別の作品にするといった独特な手法で創られているクレーの作品を再構成することによって、物理的に作品がどういうプロセスで作られたかを再現する視点で構成されている。展示の仕方も、あるプロセスを観てるうちに、別のプロセスが目に入って来るように壁が隣接されていて、いったいどちらを先に観たらいいのか迷ったりしながらなんとなく全体像がわかってくるのが面白かった。

所蔵作品展「近代日本の美術」2011年06月24日 21時42分42秒

東京国立近代美術館。常設展に加えて、緊急企画「特集 東北を思う」も開催されていて、お目当ての東山魁夷の「道」は、青森県八戸市の種差海岸を描いていることと、道がテーマであるために「路上」を描いた作品ばかりを展示した2Fのギャラリー4に展示されていた。道が長大であることをキャンバスの大きさを最大限に使って描くために、地平線の位置や、道の中心線を道幅分左に寄らすことによってその先の右カーブが長く続くことを強調するなど、構図が緻密に考えられている点が説明されていて興味深かった。