東大寺大仏殿2011年11月19日 12時24分49秒

正式には東大寺金堂の盧舎那仏坐像。巨大さに圧倒される。743年に聖武天皇が大仏造立の詔を発し、749年に本体が完成したけれど、建立当時からあるのは蓮弁の一部だけとのこと。
10月にできたばかりの東大寺ミュージアムがよかった。前にいた老夫婦、夫が奥さんに塑造と脱活乾漆造の違いを説明していたのをふむふむと聞く。
当時を代表する大仏様で作られた南大門を何の意識もなしに行き帰りくぐって、金剛力士像を見忘れた。絶対おさえておくポイントは事前に確認しておかないといけない。

興福寺2011年11月19日 12時53分54秒

国宝館で仏頭、木造千手観音菩薩立像、阿修羅像などを見る。仏頭は、興福寺東金堂の本尊の台座の中にあったものだそうで、旧山田寺の本尊薬師如来像の頭部。白鳳時代を代表する作品とのこと。さすがに阿修羅像は大人気で、なかなか列がすすまない。こちらは天平時代を代表する乾漆仏。可愛らしい聖徳太子像も印象に残った。
北円堂で特別公開されていたのが、鎌倉時代の運慶の傑作、無著立像。北円堂は興福寺の創建者、藤原不比等の一周忌に建てられた八角円堂で、今年の美術検定3級の問題にも、この建築様式は何かという問題と無著像の解説として正しいのはどれかという問題が出題されていた。答えは和様と運慶制作。
最後に三重塔。ふだんは7月にしか公開されないそうで、弁才天坐像を拝見。

細川家の至宝2011年11月19日 14時32分40秒

京都国立博物館。珠玉の永青文庫コレクション。昨年4〜6月に東京国立博物館で行われた特別展覧会の巡回で、見逃した者にとってはありがたい。そういえば、ワシントン・ナショナルギャラリー展も京都市美術館でやっていた。
細川元首相自ら音声ガイドに登場という贅沢な趣向。さすがに戦国時代、江戸時代を生き延びた大名家のコレクションというのはすごい。信長、秀吉、家康からの書状の数々でいきなり驚かされる。明智光秀の娘、細川ガラシャの洗礼名が確認できるご本人からの唯一の手紙(仮名で「がらしゃ」と署名してあった)や利休作の茶道具、鎧兜、刀剣類、仏像の数々。菱田春草「黒き猫」との対面が目当てだったのだが、日本初のヌード切手として有名な小林古径「髪」も見られて大満足。