「蒲団」田山花袋2006年01月12日 23時26分02秒

女弟子との関係を露骨に告発したこの小説が当時文壇に衝撃を与えたとのことであるが、願望を書いただけだし、弟子がいなくなった後、蒲団の匂いを嗅ぐだけでいったい何が衝撃的であったのかと、今日の目でみれば思う。自然主義文学から私小説への転換点にあたる作品ということで今でも読みつがれているのであろう。若尾ちゃんが若い頃これを読んで強烈に印象に残っているとインタビューで答えている。映画化していたなら、芳子役=若尾文子、田中役=川口浩、時雄役=森雅之、父役=東野英治郎という感じか。

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