「女が愛して憎むとき」★★2010年10月05日 22時59分21秒

1963年大映。モノクロ、シネマスコープ。菊島隆三脚本、富本荘吉監督。若尾ちゃんは大阪、北新地のバー、シャトーのママ役。若尾ちゃんは、森光子演じるママの経営する老舗バーの卒業生なのだが、若尾ちゃんが標準語を話し、東京風の気取った店をやっているということで同業者たちの評判はよくない。当時プロペラ機であった伊丹・羽田間の最終便に乗り、恋人との逢瀬に向かうのがかっこいい。プレスリーの来日公演を実現させる野心を持つ呼び屋の恋人を演じているのが田宮二郎。部下のバーテンが贋ウィスキーを不正に仕入れていたとして警察、新聞沙汰となってしまう。失意の若尾ちゃんは、田宮のすすめで東京に店を出すことに決め、大阪の店を売った金を田宮に預けるのだが、田宮が自分の仕事の運転資金に一時流用したことに不審感をいだき、不倫関係をきっぱりと清算する。若尾ちゃんは、森ママのバーに勤めて出直すことを決意する。