「温泉女医」★☆ ― 2010年10月04日 22時58分26秒
1964年大映。カラー、シネスコ。木村恵吾監督。大映の温泉シリーズ第5作。グリーンのカーディガンを来た若尾ちゃん演じる女医・塩月イサオが、自転車で颯爽と温泉街を走って行くオープニングは、先日亡くなった今敏監督のアニメ「パプリカ」を連想させる。そういえば相手役(丸井太郎)が太った同業者という設定も「パプリカ」と似ている。ただし、監督自身の脚本だけれど、「パプリカ」のような傑作原作がない弱みか、次々といろんなことが起こるわりには、個々のエピソードが単純で、ドラマに奥行きがない。それでも、若尾ちゃんの一挙手一投足を固唾を飲んで見て楽しむ自分の心理状態は、温泉街の人たちが東京から赴任してきた魅力的な代行医師を見る視点と一緒かもしれないが。林家三平や柳家金語楼のカメオ出演が楽しい。
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