「幸せなら手をたたこう」?2010年10月10日 16時46分00秒

1964年大映。湯浅憲明監督。宇津井健主演。坂本九の同名ヒットソングをタイトルにした映画で、九ちゃんもオープニングとエンディングに登場して曲を歌う。若尾文子、勝新太郎が特別出演しているとの記載が「映画女優 若尾文子」のフィルモグラフィーや映画サイトにも載っているが、作品中のクレジットには二人の名はなく、最後まで観たけれど、やはり二人の姿は確認できなかった。いったいどうなっておるのか。途中居眠りした可能性はあるけれど。よって評価は今のところ「?」。

ウフィツィ美術館自画像コレクション展2010年10月16日 23時15分34秒

東郷青児美術館。久々に「ひまわり」を観に行った。シェフネッケルによる修復の可能性やキャンバスの号数が他のひまわりと違う点など疑問点は多いけれど、なんでこのひまわりだけ VINCENTのサインがないのか、というのが素人なりの素朴な疑問。ゴッホ美術館製のグッズをいろいろ買う。浮世絵を模写したBOOKMARKが気にいった。

七瀬ふたたび2010年10月17日 00時47分43秒

2010年。筒井康隆原作、伊藤和典脚本、小中和哉監督。冒頭の中川翔子監督による短編映画「七瀬ふたたび プロローグ」はよかった。芦名星は、場面によって左右の目のバランスが変わってしまうのがビジュアル的に気になった。監督も芦名のことを自分がどう映るかということに無頓着な女優だとプログラムに書いていた。超能力者たちが絶滅していく悲劇的な話だけれど、この映画は正に原作通りのテイストがある。「七瀬ふたたび」が上梓された35年前というのは、黒澤明の「デルス・ウザーラ」が公開された年で、以後「赤き死の仮面」「乱」と言った滅びの主題の脚本が書かれていくことを思うと、当時の雰囲気が感じられて興味深い。ソフトバンクのCMで馴染みのヘンリーやヘニーデ姫は雰囲気出ていたけれど、佐藤江梨子とノリオ役の子供は可愛くなかった。

エクスペンダブルズ2010年10月19日 22時33分56秒

2010年米国。シルベスター・スタローン監督。タイトルの意味は「消耗品たち」。細かいカット割りと大胆にぶれるカメラの相乗効果でスピード感をうまく出していたけれど、何よりもマシンガンの重低音の響きがすごかった。つぶれたレストラン、ハリウッド・プラネットの出資仲間だったシュワちゃんとウィリスがワンシーンだけ友情出演。ラストのクレジットにかぶさり延々と続く「絆ーKIZUNAー」が耳に残り、初めて長渕剛を買った。ハードロックなのがいい。

ナイト&デイ2010年10月22日 23時51分42秒

2010年米国。ジェームズ・マンゴールド監督。アメリカではあまり評判がよくないようだけれど、「バニラ・スカイ」以来のトム・クルーズ、キャメロン・ディアスの共演作は、じゅうぶんに楽しめる出来。二人ともすっかり中年で、キャメロンもお世辞にもビキニが似合う体型ではないけれど、ヒッチコックの「北北西に進路をとれ」を思わせる巻き込まれ型ミステリーの雰囲気を持ちつつ、あちこち世界を飛び回る展開が楽しい。薬で意識を失っていく主観ショットがしゃれたワイプ効果になっていてテンポがよく、飽きさせない。