吉左衛門X Au-dela言語の彼方へ2011年09月15日 14時42分00秒

佐川美術館 楽吉左衛門館。「Bruno Mathon ドローイング+楽吉左衛門フランスでの作陶/花入」
2007年以降毎夏フランス南西部コレーズ地方ルビニャック村に滞在して、多くの作品を制作してきた作者の第3回「吉左衛門X」展。
400年の歴史を持つ楽焼当代の近作は、リモージュの白土、スペインの黒土などに素材を求め、フランスの陶房で生み出された作品であり、もはや楽焼ではなく、ルビニャック焼と称される物に進化していた。
残念ながら茶碗は今回観ることがかなわなかったが、友人のマトン氏のドローイングとのコラボで展示されている花入の数々は、実に力強く、大胆な造形美に彩られていた。展示スペースも地下の水面下に位置し、じつに贅沢な空間だった。

安土城跡12011年09月15日 21時09分50秒

佐川美術館のある守山からJRで4駅目、安土駅下車。駅前のレンタサイクルを借りて向かうは標高199メートルの安土山にある安土城址。異例の直線階段を持つ大手道を実際に登ってみるとすぐに汗だくとなる。左に伝秀吉邸跡、右に利家邸跡、その右上が伝家康邸跡と続き、本丸、天主跡へ。

安土城跡22011年09月15日 22時29分03秒

天主跡には地下であった部分に礎石がいくつも残っていた。階段で壁面上に登ってみると、当時は三方が琵琶湖に面していたという広々とした景色がひろがっていた。本丸には帝の行幸のために作られたというわれる建物があり、天主と渡り廊下でつながっていたという説もあるという。あまり広い空間ではなかったからぴんと来なかったが、後に徳川幕府が建てた清涼殿と東西逆にするとぴったり一致するという。
この後、順路に沿って下山。自転車で安土城天主 信長の館と県立安土城考古博物館に行く。復元された天主では「江」の撮影が行われたそうで、写真パネルが飾ってあった。面白いのは、「天正十年 安土御献立 復元レプリカ」で、家康が滞在した際に光秀が豪華に準備しすぎて、信長の怒りをかったという献立が再現されていた。